六甲高山植物園「沖先生のぶらぶら園内ガイド」9月編
2017年度OGコンビ「ヤスコとありこ」のヤスコでございます。
9月12日は第2土曜!六甲高山植物園へ。8月はお休みしたので2ヶ月振りの沖先生でございます。フフフ。
しかも六甲ミーツ・アートも始まりまして、ガイドをしながら作品のことに触れるのか?触れないのか?というソワソワする感じも私たち(ありこさんもご一緒しました!)の楽しみでもあります
ツリフネソウ。来月の種がお楽しみなのでお花を紹介しておきましょう。花の後ろのくるんくるんは距(きょ)と言います。ここに蜜があります。ハチがお花に潜り込んで蜜を取ります。花から花へ渡ってもらって受粉を助けてもらうために蜜はほんの少ししか入っていないそう。
ススキも薬草らしいです。根を掘ってお茶にすると血圧を下げるとか。利尿作用があるみたいですね。
ススキの下を見るとナンバンギセルがいました。ナンバンギセルはススキやミョウガに寄生する植物ですよ。ススキを見たら足元を見ないといけませんね!
「俺はツルニンジンだー!」って聞こえませんか?自分の名前を書いているボードに絡みついてますねー。私でもあなたがツルニンジンということはわかります。
こちらキキョウ科の植物で根はキキョウと同じく大きな芋になっていて咳止めに使われるそうです。ちなみにキキョウの根っこは龍角散に配合されています。
名前が良く似たサワギキョウ。こちらは水辺にしか育たないそうです。キキョウの仲間で唯一の有毒植物だそう。気をつけましょう!
この作品の近くにあるのはヒヨドリバナやフジバカマ。フジバカマは葉が分かれていて香りがあり、ヒヨドリバナは葉が分かれてなくて香りがないそうです。
トリカブトに似たこちらのお花はレイジンソウ。見た目通りトリカブト(キンポウゲ科)の仲間です。
背の低いこの木はイチイ。上に伸びない木なので中が密になり堅い木になるそう。聖徳太子が持っているあの棒(笏)を作るのに用いられたのがイチイであり名前の由来。果実はおいしいけど種は有毒だそうです(札幌の友達はイチイをオンコと呼び、果実は子供の頃よく食べたと言ってました)。この植物に含まれる有毒成分は抗がん剤として大活躍しております!
最後に...今回は解説されませんでしたが、以前解説されていたアケボノソウもご紹介します。黄色いところが蜜標になっていてアリを誘っているそうですが、以前はハエが蜜を採っているところしかみられませんでした。今年は...ほら!アリが蜜を採っています!!かわいすぎやしませんか?しかし、アリは昆虫界で最強らしいんです。かわいらしいお花が最強昆虫を用心棒にして他の昆虫に食べられないようにしている(以前、沖先生がお話しされていました)...やっぱり植物は強かだ...と思い、植物園を後にした私たちでした。
今回もダイジェスト版ですから、たくさんお知りになりたい方は是非、六甲高山植物園へ!第2土曜の沖先生のガイドでも、毎日開催のスタッフさんのガイドでもたくさん知ることができますよ。
六甲高山植物園
〒657-0101 神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
TEL:078-891-1247/FAX:078-891-0137
開園期間:2020年3月20日(金・祝)~11月23日(月・祝)
開園時間:10:00~17:00 (16:30受付終了)※イベント開催時は延長の場合有
休園日:9月24日(木)
入園料:大人(中学生以上) 700円/小人(4歳~小学生) 350円
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(2)
ありこ2020年9月17日 23:05
ヤスコさーん。
六甲ミーツアートの作品、ちょっと怖いフォントだったので、六甲山では読むのを避けました。
でも、今読んだら、チカラをもらえた!
作品を撮った写真が、わたしにはちょうど良いパワーなのかもです。
と、植物ではない感想でした。
ありがとうございます!
ヤスコ2020年9月18日 08:27
ありこさん
なかなか強烈な作品でしたが、よい目印になるなと思って紹介しました。
アサギマダラもやってくるエリアだし、作品の後ろにはヤドリギもあるし、色々不思議な空間なので、ぴったりな作品だと思います!