神戸市立森林植物園の薬樹観察会「森の薬箱~くらしと植物~」秋編
2017年OGコンビ「ヤスコとありこ」のヤスコでございます。
薬草関係の試験が11月1日に迫っているのですが(こればっかりや!)またもや...「このイベントは試験勉強の一環や!」と都合良く解釈し、森林植物園で季節ごとに開催されている薬樹観察会に今回初めて2017年度OGのばびさんと一緒に行ってまいりました。
講師は第2土曜の六甲高山植物園でお馴染みの沖先生(元・神戸薬科大学薬用植物園)。
入園後最初に見つけたのがオナモミダーツ!子供の頃に「ひっつき虫」と呼んでよく遊びましたよねー。
このオナモミ...薬樹観察会で薬草だと教えて頂きました。蒼耳子(ソウジシ)って言うんですって。京都線の駅「総持寺」ちゃいますよ
鼻炎などに使い、漢方薬では「蒼耳散」に含まれるそうです。体内の水を取り除く働きがあるそうで鼻水がすごく多いときに良く効くとか。全然知らなかったから帰宅後色々調べていたら世界で最初の薬の書物と言われている「神農本草経」にも出てくるそうですよ!このオナモミ、中に種が2個入っていて、土に埋もれたら時間差で芽が出るそうです。同時に生えて共倒れしないようにする戦略だとか。いやぁ...ひっつき虫とか気軽に呼んで、投げつけて遊んでて悪かったですわー。でもオナモミダーツ、楽しかったから帰るときも遊んだけど
入り口付近にもう一つ。またもや京都線の駅にありそうな、っていうかあるカツラ。まあるいハート型の葉っぱが目印。落ち葉の時期はキャラメルのような...醤油煎餅のような...香ばしい香りするそうで...そういう香り、確かにしました!黄葉する木です(ということは、色が変わればすぐに落葉してしまうから早く見に行かねば!)。長い枝に葉っぱがついているのですが、付け根をよく見ると短い瘤みたいなのがあります。これは短枝と呼ぶそうです。長い枝で見てると向かい合わせで葉っぱがついているように見えるけど、実は短い枝が向かい合わせでついていて...という植物学の難しい話が出てきてました。詳しく知りたい方はググってください。観察会なのでちゃんと手に取って観察させて頂けるのはありがたいですね
落ちた葉っぱに含まれるタンニン(構造が簡単なので植物はみんな持っていると先生はおっしゃるけど、その構造式を覚えるのにまぁまぁ必死な試験前の私...)が土の中の鉄と結合するから真っ黒になり腐葉土になっていくそうです
スタッフの方が紹介してくださったオミナエシの1年目と2年目の葉の違いも面白かったですね。丸いのが1年目で地面にべったり。2年目からは切り込みの多い葉っぱに。姿が違いすぎて1年目の方を雑草と間違ってしまって抜いてしまうこともあるそうです。高山植物園でみたセンブリもとがった葉っぱになるのは2年目からで、1年目は葉が4枚で地面にべったり張り付いているだけらしい。
きれいなもみじだなー...違います!これはモミジバフウというフウの仲間だそうです。
枝が交互についています(モミジは向かい合わせらしいです)。紅葉がきれいですが、日の当たり方や風の通り方で並んで立っていても色が全然違います。
ダイオウマツの松葉は3本らしいです。普通のマツは2本、ゴヨウマツは5本だそう。ダイオウマツに戻るとたまーに4本の松葉が出現するらしいのですが...私、見つけました!
四つ葉のクローバーと同様に幸せになるとスタッフの方々は言っているそうです
是非、ダイオウマツの下を歩く際は探してみてください
葉っぱが半纏の形に似ているからだそう。神戸の街路樹はユリノキか先ほど出てきたモミジバフウだそう。三田市のゆりのき台にもユリノキを植栽しているそうです(参加者談)。
2時間たっぷり色々教えて頂いた後はばびさんと園内のカフェ「森のカフェ ル・ピック」でカレーライスとカレーうどんとソフトクリームを頂きました。いや、本当に美味しいんですよ。迷う~、どれ食べよう~、私たち園内を良く歩いたし勉強もしたから両方だ!ってね。
ひっつき虫も紅葉も落葉もランチも楽しんでくださいねー。あっ、沖先生のイベントは次回来年2月頃だそうです。
神戸市立森林植物園
住所:神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
電話番号:078−591−0253
開園時間:9:00〜17:00(6月13日~7月19日は8:00〜、土・日曜・祝日は8:00〜19:30。入園は閉園の30分前まで)
入園料:大人300円、小中生150円
Webサイト:https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/ ※アクセス方法もこちらでご確認を!
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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