☆ええまちつくり隊ご報告☆自然の恵みやエネルギーを体感しよう!
新しい出会いと学びが続々です
「阪急阪神 ええまちつくり隊 」開催報告第弾
3月22日(日)に法然院 森のセンターと境内の森で開催された
「ムササビのすむ法然院の森で
自然の恵みやエネルギーを体感しよう!」の様子をご紹介します
法然院 は、五山の送り火で有名な大文字火床から峰伝いに続く
善気山のふもとにある寺院少し西に下れば、哲学の道に
行き当たるという有名な観光地にあります
そんな法然院の森に、本当にムササビが住んでいるのでしょうか
「住んでいますよ。日没から15分くらいで巣穴から出てくることもあります」
本日の講師、京都精華大学教授で
認定NPO法人きょうとグリーンファンド の理事長でもある
板倉さんが、入り口左に生える大木を指さしました。
幹の中央やや左よりに黒く空いた穴、これがムササビの巣です
ムササビが住んでいる動かぬ証拠はまだあります
法然院山門に向かう途中にハラハラとこぼれていた椿の花
「この椿の花粉をムササビが食べるんです。ほら、ありました」
左は普通の椿、右はムササビが花粉を食べた椿です
花粉がごっそりなくなっているのがおわかりでしょうか
こういう生き物たちの痕跡を「フィールドサイン」というそうです
それではもっと探しに行こう
法然院の森で足下を探して、木を見上げて、枝に触れて、観察していきます
ここで、ヒノキの葉っぱを裏返してよく見ましょう
「アルファベットが隠れていませんか」
確かに、細い葉の節ごとに刻まれているの模様が「Y」に見えます
これは気孔です。ここから水蒸気を発することで温度調整と
根から養分を含む水を吸い上げる役割を果たしています
気孔は木によって形も違うのだそう
ここで板倉さん直伝、ヒノキの気孔が「Y」であることの覚え方とは
「ワイはヒノキや・・・・」
これで完璧参加の皆さんも一生忘れないと思います
木つながりでもう一つ
境内に生えていたアオキという木になっていたちょっと赤い実を
やおら一粒もいでナイフで二つに切り分けた板倉さん。
「これは虫こぶといいます・・・ほら、ここに虫がいました」
虫もきれいに真っ二つに分かれたのはご愛嬌
自然観察をたっぷり楽しんだ後は、森のセンターを運営する
フィールドソサイエティの久山さんのお話しで振り返りました
自然を観察して、つながり合う生きものたちの姿を知ることで、
相互につながり作用しあう環境のことを学んでいくことが大切であること、
自然の恵みをいただいて生活していくことが環境を守ることにつながることを
教えていただきました
今回のプログラムを主催した認定NPO法人 きょうとグリーンファンドは
循環型社会をつくっていくために、市民の寄付を積み立て、
環境に配慮した地域づくりの拠点となる「おひさま発電所
」
をこれまでに18か所につくっています
この森のセンターの屋根1号機となる「おひさま発電所」が
設置されており、参加者の皆さんには屋根を見上げて見学いただきました
五山の送り火と法然院があったからムササビの住む豊かな森が残されているとのこと
循環型社会のシンボルとしてこれからも守り伝えるために、
私たちにもできることがありそうです
興味を持たれた方はぜひ、団体のホームページもご覧ください
この記事へのコメント(0)
ブログ記事・コメントに関するご注意
規約に違反する記事内容の場合は承認いたしかねます。