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村上春樹作品に登場する阪神間

取材してきたこと、体験してきたことは新鮮なうちにまとめるのがモットーの私ですが、
今回は「熟成期間」がほしかったといいますか・・・
なかなか消化しきれてなかったのです。

10月20日 神戸女学院大学で開催された 西宮文学案内
第一回 村上春樹と『阪神間の文化』にて
「村上春樹は、阪神間では全く嫌な経験はなく、傷つくこともなく育ったはずである。しかし言語化できないトラウマがあり、深く損なわれている、失われていることに気づく。それは日本人であることで、国民的規模で欠落している概念、共有できない、表現できない概念である」という、村上春樹の作品の世界性やテーマにつながるお話を聞いてきました。

世界的作家「1Q84」が大ヒット、ノルウェーの森映画化で話題の村上春樹さんは西宮市立香櫨園小学校、芦屋市立精道中学校出身です。
大学進学で東京に出るまで、阪神間で過ごされました。

デビュー当時の作品には阪神間の舞台が登場しています。

「世の中には故郷にたえず引き戻される人もいるし、逆にそこにはもう戻ることができないと感じ続ける人もいる。両者を隔てるのは、多くの場合一種の運命の力であって、それは故郷に対する想いの軽重とはまた少し違うものだ。どうやら、好むと好まざるとにかかわらず、僕は後者のグループに属しているらしい」『辺境・近境』

村上春樹さんの、故郷への思いは、書かれた文章からしか推し量ることはできません。
単なるミーハーな気分で紹介してもいいものかしら、という迷いがありました。
それは10代のときに「ノルウェイの森」を読んでから、再読できない
かすかな心の痛みにも似た思いでもありました。

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『ランゲルハンス島の午後(新潮社)』に登場する 
趣のある古い石の橋=あしはらばし

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『海辺のカフカ』で「お椀山」として登場するのは甲山だと言われています。

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『辺境・近境』で西宮〜神戸を歩く、スタート地点の西宮駅。
当時と違って、駅舎は建て替えられています。

少年時代の買い物・遊び場として西宮中央商店街や西宮神社も登場。

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高度成長時代、阪神大震災と大きく変化し傷ついた阪神間。
ほんの少しの時間の間にも街並みは小さな変化を繰り返しています。

故郷に変わらぬ思いをよせるにせよ
自分の心や記憶の中に残る故郷は存在しないのだと言う感傷にひたるにせよ
「内面を見つめる」ことに変わりはなく、それが「誰もが見失っているため気付かないことに目を向ける」村上春樹さんの世界観の源になっているのかもしれないな
答えでも結論でもないのですが、
そうした思いで、ご案内しようと思いました。

阪神間の地を訪問するにあたりましては
「阪神間少年 村上春樹をたどる旅」2009年12月4日 毎日新聞の記事を参考にさせていただきました。

『1973年のピンボール』に登場 酒蔵通り

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「十歳の鼠にとっての世界の果て」と記述された光景とされる、「大関」醸造元、長部家によって、建てられた灯明台、今津灯台からの眺め。

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『辺境・近境』で紹介。よく泳ぎに行ったという香櫨園浜。
旧西宮砲台跡は国の史跡です。

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「モノリスの群れ」のようと記述される 芦屋浜シーサイドタウン

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『1Q84』で「西宮のヨットハーバー」と記述される西宮マリーナ

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『スメルジャコフ対織田信長家臣団』の中で「いちばん個人的に好きだった図書館」と書いている芦屋市立図書館打出分室 
明治時代の重厚な石積み建築です。
本館が現在の場所(谷崎潤一郎記念館の近く)にできる以前の図書館を分室として残したそうです。

uchidebunshitsu.jpg

隣の「打出公園」
『風の歌を聴け』でも「おさるのいる公園」として登場します。

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『ねじまき鳥クロニクル』に登場する甲子園球場はもちろん改装前ですね。
(改装後の写真はこちら

koshien-old.jpg


レンタサイクルに挑戦してみようという方は
bicycle0からのレンタサイクル 〜概要と設置駅〜bicycle
bicycle0からのレンタサイクル 〜ご利用ガイド〜bicycle
bicycleオリエンテーション 〜レンタサイクル西宮北口〜bicycle
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この記事へのコメント(4)

ゆかり2011年2月 7日 23:52

sugarさん

コメントはいつでも歓迎ですよ(笑)
ありがとうございます。
おさるどころか、打出公園の動物はいなくなってしまって寂しい限りですね。
美術館や図書館の維持も実際なかなか厳しいようですが、次世代への投資と思って、守っていっていただきたいですね。
私としても、ちょっとでも、広めたいものです。

sugar2011年2月 7日 22:36

今更ながらのコメントですいません。

サル公園、私がこの地域に住んで、
この公園に初めて行ったときは
丁度サルがいなくなってしまった時でした。
え~、見たかったなあなんて漠然と思ったり。
この公園に行く度、
引っ越してきた時の新鮮な気持ちとか、不安な気持ちを思い出します。

そして、打出の図書館。
こじんまりとしていながらも、私好みの本が揃っているので
良く行きます。
「この図書館で、村上春樹作品を読む」
なんだか贅沢な感じしますね。

ゆかり2010年11月11日 22:46

かいつうCANさん

ちょっぴり、コメントしにくかったでしょうか(汗)
いつも、ありがとうございます。
小説に出てくる舞台って、近くにすまれている方もいらっしゃるわけですから、ミーハー気分で、単に観光地のように紹介してしまうのはどうかと思っていたのですよ。

忍たまの場合は、すでに地名巡りがファンの方の間で広まっていて、あまり土地勘のない方が、南北交通の便もあまりよくない尼崎を徒歩で回っておられることを聞き、遠方から来られた方にも限られた時間の中で効率よく回れる、「レンタサイクルという手段がありますよ」とお伝えできたらな、と思ってシリーズしました。

やはり自転車で走っていると、海と山の近い阪神間の景色って、改めてすばらしいと思います。

かいつうCAN2010年11月11日 21:56

こんなに舞台?として登場してるんですね〜。彼の本は実は一冊も読んだことがないんです。ゆかりさんのいつもとは違った文体でちょっと緊張して読ませていただきました。
またこのような文学ネタがあればレンタサイクルとからめてお願いしますね。

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