着々!大宮駅のバリアフリー化
「歩くまち・京都」の実現に向けて
もっと人にやさしく快適な駅に
2013年3月、京都市では人と公共交通優先の「歩くまち・京都」の実現に向けて、駅及び周辺道路などのバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進するため、「大宮地区バリアフリー移動等円滑化基本構想」を策定しました。大宮駅は、大宮地区の中でも多くの高齢者や障害をもつ方などが、徒歩または車いすで利用する施設として選ばれ、京都市と連携して、より快適な駅づくりを進めてきました。2013年度は、多機能トイレが新設されたほか、エレベーター・改札口の新設、既存トイレの改修が2014年3月末に完了しました。構内だけではなく、駅周辺の道路の段差や勾配の改善、周辺施設のバリアフリー化ともあわせて、大宮エリアがますます多くの方にとって、歩きやすい街に変わっていくことが期待されます。
新しく設置された出口は四条大宮交番の西側地上へ、エレベーターでの利用も可能な出口ができ、ますます便利に。
お客様のご要望に応える多機能トイレを新設。トイレには和柄や落ち着いた色を使い、京都らしさを大切にしています。
使いやすさとともに京都らしさを考えたデザイン
多くのお客様に喜んでいただける駅に
大宮駅のバリアフリー化に伴う工事は、主に多機能トイレ、改札口、エレベーターの新設、既存トイレの改修の計4カ所に及びます。新しい改札口は、河原町行きホーム階に設置し、地上階に出ると四条通り(四条大宮交番横)につながります。これは今まで非常時にしか使用することのなかった避難通路を、今回の工事で通常の改札口へ変更したものです。地上階へは階段にて接続されていますが、新たにエレベーターを設置し利便性を向上しました。また、ご要望の多かった多機能トイレは、2013年12月末に東改札口に新設し、2014年3月末には既存トイレの改修も完了しました。設計を担当したのは女性社員で、落ち着いた色目や和柄の壁紙などを用いて京都らしい内装を心掛けました。
今後は、便利になった大宮駅を快適にご利用いただき、近隣の方はもちろん京都に来られる多くの方に喜んでいただけると幸いです。

阪急設計コンサルタント(株)
第二建築部
谷元哲也