新型車両1300系
デビュー
「静かさ」と「省エネ性能」を追求し、
お客様に快適な移動空間を提供します
2014年3月30日、京都線に1300系が運行を開始しました。新型車両は、全閉式高効率主電動機や低騒音型駆動装置などを採用することにより、車内外の騒音低減を図りました。ほかには最新のVVVFインバータ制御装置を採用したり、照明機器をLED化したりすることで、既存車両と比べ約50%の消費エネルギー削減を達成。また安全面では車体正面の強度を向上し、さらに急ブレーキに備えて座席端に大型化した仕切り板や縦手すりを設置しました。すべてのお客様に快適な移動空間を提供するために、このように「静かさ」と「省エネ性能」を追求し、新技術を積極的に採用した新型車両ですが、デザインはマルーンカラーの車体、木目調の化粧板、ゴールデンオリーブの座席といった「阪急車両」の伝統を踏襲。こだわり満載の新型車両です。
2014年7月9日から大阪市交通局6号線(堺筋線)への乗入れを開始しましたので、ぜひご利用下さい。
車内や運転室の照明、前照灯も長寿命のLEDに。蛍光灯と比べ、ワット数が半分のLEDを使用することにより消費エネルギーを削減。
シート両端の仕切り板。車内での転倒やお客様同士の衝突などを防止します。
車内案内ディスプレイ(フルハイビジョン対応)を大型化し、車いすスペースを拡大するなど、バリアフリー設備の充実も図りました。
阪急電車に乗って
良かったと思ってもらえる
“日本一の通勤車両”になってほしいと願っています
2014年3月30日にデビューの1300系。まず感じていただけるのが、その静かさではないでしょうか。この部分は、最新式のモーターや走行装置に低騒音型機器を採用することにより、前形式車両9300系と比べて動力車客室内の騒音を約4db(音量に変換すると約40%)低減することができました。もちろん新型車両の魅力は、静かさだけではありません。すべての照明機器をLED化するなど省エネルギーにも力を入れました。安全面については、特に注目していただきたいのが、座席の両端に設けられた大きな仕切り板。仕切り板を大型化することで急ブレーキの際に、お客様同士の衝突を防ぐことができます。威圧感を与えないよう、サイズ、デザインともにこだわりました。
新型車両は、阪急の伝統を守りながらも、スマートなデザインになっています。お客様に阪急電車に乗って良かったと思っていただけるような“日本一の通勤車両”になってほしいと願っています。

阪急電鉄(株) 技術部
(車両計画担当)
小柴慶明